「話がかみ合わない」職場の悩みを解決!『静かなる分断』を乗り越える対話術を学ぶ一日研修

現代社会における職場の課題として、「静かなる分断」という言葉が注目を集めています。これは、単なるコミュニケーション不足では片付けられない、より根深く、見えにくい職場の溝を指すものです。リモートワークの浸透など新しい働き方が広がる一方で、「話がかみ合わない」「本音が出ない」といった声は少なくありません。

この「静かなる分断」について深く掘り下げた書籍『静かに分断する職場』(高橋克徳 著)は、今年3月の出版以来、多くのビジネスパーソンから反響を呼んでいます。著者がビジネス系映像メディア「PIVOT」に出演した関連動画は23万回再生を超えるなど、この問題への関心の高さがうかがえます。

人と組織と社会の変革を支援するコンサルティングジェイフィールは、この書籍をベースとした管理職・マネジャー向け1日研修プログラム「対話でつながる職場づくり ― 『静かなる分断』を超える1日研修 ―」の提供を開始しました。この研修は、職場の見えない壁の正体を理解し、対話を通じてメンバーが支え合い、成果を生み出す「コミュニティシップ」を育むことを目指しています。

「静かなる分断」とは何か? その深層に迫る

「静かなる分断」とは、「背景や前提、価値観や考え方が違うかもしれないと思い、本質的な対話を避け、互いに距離を置いている状態」を指します。これは、職場において表面的な衝突や対立がないにもかかわらず、本音の意見交換が行われず、結果としてメンバー間の信頼関係が希薄になっていく現象です。

なぜ今、「静かなる分断」が広がるのか?

この分断が現代の職場で深刻化している背景には、いくつかの要因が考えられます。

  1. 働き方の多様化とリモートワークの普及:
    オフィスでの偶発的な会話が減り、意識的に対話の機会を設けないと、メンバー同士の非公式な情報交換や感情の共有が難しくなりました。テキストベースのコミュニケーションが増えることで、言葉の裏にある意図や感情が伝わりにくくなり、誤解が生じることもあります。

  2. 個人の価値観の多様化:
    Z世代をはじめとする若い世代が職場に加わり、仕事への価値観、キャリアに対する考え方、ワークライフバランスの捉え方などが多様化しています。これまでの「当たり前」が通用しなくなり、異なる価値観を持つ者同士が互いを理解しようと努めなければ、無意識のうちに距離が生まれてしまいます。

  3. 成果主義と競争の圧力:
    個人の成果が強く求められる環境では、自分の意見を主張することや、他者の意見に耳を傾けることよりも、効率的にタスクをこなすことが優先されがちです。これにより、深く踏み込んだ対話の機会が失われ、表面的なコミュニケーションに終始してしまうことがあります。

  4. 心理的安全性への意識の低さ:
    自分の意見を言っても否定されない、失敗しても責められないという「心理的安全性」が確保されていない職場では、従業員は本音を語ることをためらいます。結果として、問題が潜在化したまま放置され、分断が進行してしまうのです。

これらの要因が複雑に絡み合い、職場には「見えない壁」が築かれ、それが「静かなる分断」として表れています。この分断は、イノベーションの停滞、エンゲージメントの低下、離職率の増加、さらには従業員のメンタルヘルス問題にまで発展する可能性があります。活気ある組織を維持し、持続的な成長を実現するためには、この「静かなる分断」に真摯に向き合い、解消していくことが不可欠です。

表面的なコミュニケーション不足から構造的な分断へ

多くの組織で、職場のすれ違いは「コミュニケーション不足」として捉えられがちです。しかし、ジェイフィールが指摘するように、その実態は立場、価値観、心理的距離の積み重ねから生じる“構造的な分断”であると考えられます。これは、単に会話の量を増やせば解決する問題ではなく、より根源的な関係性の再構築が求められることを意味します。

この構造的な分断は、組織にとって深刻な影響をもたらします。例えば、新しいアイデアが生まれにくくなる「イノベーションの停滞」。意見が交わされないことで、既存の枠組みから抜け出せず、創造性が損なわれてしまいます。また、従業員が組織への貢献意欲や愛着を感じにくくなる「エンゲージメントの低下」も大きな問題です。本音で語り合えない環境では、自身の存在価値を見出しにくく、結果としてモチベーションの低下や離職につながることもあります。

『静かなる分断を超える一日研修』の目指すもの

ジェイフィールが提供を開始する1日研修プログラム「対話でつながる職場づくり ― 『静かなる分断』を超える1日研修 ―」は、この構造的な分断を乗り越え、真に機能する職場を築くことを目的としています。この研修では、「議論」ではなく「対話」を通じて、メンバー同士が支え合い、共に成果を生み出す「コミュニティシップ」を醸成することを目指します。

「議論」と「対話」の違い

ここで重要なのは、「議論」と「対話」の明確な違いを理解することです。

  • 議論(Discussion):
    議論は、特定のテーマについて賛成・反対の立場を明確にし、論理的に意見を戦わせることで、結論を導き出すことに主眼が置かれます。目的は、正しい答えや最適な解決策を見つけること、あるいは相手を説得することにあります。効率性や合理性が重視され、時には競争的な要素も含まれます。

  • 対話(Dialogue):
    対話は、互いの意見や感情、背景にある価値観に耳を傾け、理解を深めることに主眼が置かれます。目的は、相互理解、関係性の構築、共感の醸成、そして新たな気づきや創造的なアイデアの創出です。対話には、相手を尊重し、判断を保留し、率直な意見を共有する姿勢が求められます。

「静かなる分断」を乗り越えるためには、結論を急ぐ「議論」よりも、お互いの内面や背景にあるものを共有し、深く理解し合う「対話」が不可欠です。対話を通じて、信頼と共感が生まれ、心理的安全性が高まることで、本音で語り合える関係性が築かれていきます。

研修プログラム概要:3つのステップで分断を超える

本研修プログラムは、以下の3つのステップで構成され、参加者が職場の分断を理解し、対話を通じて関係性を再構築する力を養います。

  1. 分断の認識:
    このステップでは、職場の“静かなる分断”に気づき、その背景を深く理解することに焦点を当てます。参加者は、自身の職場における見えない壁がどのように形成されているのか、その現実を自分ごととして捉える機会を得ます。具体的には、セッション1で「静かな分断」の概念を深掘りし、セッション2で分断の構造(仕事、感情、立場、社会構造の変化から生じる無意識のメカニズム)を理解します。

  2. 関係性の再構築:
    「議論」と「対話」の違いを体感し、信頼・共感・安心が生まれる関係性を再構築する力を養います。セッション3では、分断を超えるための基本スタンスを学び、これまでの「当たり前」を問い直します。そして、セッション4では、7つの対話のフレームワークを用いて、実際の職場の場面に照らした“本質を探究する対話”を体験し、職場で再現できる対話プロセスを習得します。

  3. コミュニティシップの実践:
    リーダー一人が牽引するのではなく、メンバー同士がつながりながら成果を生み出す「コミュニティシップ」を実践的に育むことを目指します。セッション5では「関係」「自己」「組織」の3つの視点から革新していく方法を学び、人と組織の新しい関係性を構築します。そして、セッション6でコミュニティシップの概念を理解し、関係性を支える姿勢、関わり方、場づくりを整理し、具体的な行動計画を立てます。最終的に、セッション7で学びを共有し、自身のチームでの「対話宣言」を行うことで、行動へのコミットメントを促します。

この研修を通じて、参加者は単なる知識の習得に留まらず、実践的なワークを通じて「対話力」を身につけ、自身の職場で「静かなる分断」を乗り越えるための具体的な一歩を踏み出すことができるでしょう。

コミュニティシップの重要性

「コミュニティシップ」という概念は、従来の「リーダーシップ」や「フォロワーシップ」とは異なる、新しい組織のあり方を示唆しています。リーダーシップが特定の個人による牽引を指すのに対し、コミュニティシップは、組織のメンバー一人ひとりが主体的に関わり、互いに支え合い、共通の目標に向かって協力する文化を指します。

コミュニティシップが育まれる組織では、以下のようなメリットが期待できます。

  • エンゲージメントの向上: メンバーが組織の一員として尊重され、自身の意見が受け入れられると感じることで、組織への愛着や貢献意欲が高まります。

  • イノベーションの促進: 多様な視点やアイデアが自由に共有され、活発な対話を通じて新しい価値が創造されやすくなります。

  • レジリエンス(回復力)の強化: 困難な状況に直面した際にも、メンバー同士が協力し合い、支え合うことで、組織全体として柔軟に対応し、乗り越える力が向上します。

  • 心理的安全性: 安心して意見を言える環境が醸成され、失敗を恐れずに挑戦できる文化が根付きます。

コミュニティシップは、変化の激しい現代において、組織が持続的に成長し、従業員が働きがいを感じられる職場環境を築く上で、不可欠な要素と言えるでしょう。

著者紹介:高橋克徳氏が語る「静かなる分断」への思い

本研修のベースとなる書籍『静かに分断する職場』の著者である高橋克徳氏は、長年にわたり人と組織の変革を支援してきたコンサルタントであり、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授、武蔵野大学経営学部特任教授を兼務されています。

高橋氏は、2008年に出版された『不機嫌な職場』(共著、講談社現代新書)が28万部のベストセラーとなるなど、働く日本人の心の再生をリードしてきました。

高橋氏のコメントからは、「静かなる分断」に対する深い洞察と、研修にかける熱い思いが伝わってきます。
「17年前に『不機嫌な職場』をリリースした時代は、問題が顕在化していたので、対処の方法も分かりやすかったのですが、今の職場では、不満の声は聞こえない、衝突も対立もない。でも、突然部下が退職してしまう。など、“静かなる分断”が広がっています。」
この言葉は、現代の職場の見えにくい課題を的確に捉えています。表面的な平穏の裏に潜む、本音の不在。それが突然の離職という形で現れる現象は、多くの管理職やマネジャーが直面している現実ではないでしょうか。

高橋氏は、本研修について「著書の理論解説に加え、リアルな職場の題材を扱う実践型ワークで、現場で使える『対話力』を身につけていただきます。管理職・マネジャーの方だけでなく、職場で『何かおかしい』と違和感を感じている方にも参加いただき、分断ではなく、信頼や尊重を土台にした組織づくりの第一歩を一緒に踏み出しましょう」と語っています。このメッセージは、単に理論を学ぶだけでなく、実践を通じて具体的な変化を生み出すことへの期待を込めています。

組織感情マネジメントとウェルビーイング

本研修を提供するジェイフィールは、「個人に感情があるように組織全体に波及した感情、気分を『組織感情』と定義し、『組織感情をマネジメント』する企業向け研修を約250社、延べ10,000人に実施」している企業です。「組織感情」とは、組織全体の雰囲気やムード、メンバーが共有する感情のことであり、これが組織の生産性やエンゲージメントに大きく影響します。

「静かなる分断」は、まさに組織感情がネガティブな方向に傾いている状態と言えるでしょう。本音の対話が不足し、相互理解が深まらない環境では、不安や不信感が蔓延し、組織全体の活力が失われてしまいます。ジェイフィールは、この組織感情を適切にマネジメントすることで、「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」と本気で思える人たちを増やし、その知恵や想いが社会全体に波及していくことを目指しています。

「組織感情」をポジティブに保つことは、従業員の「ウェルビーイング(心身ともに満たされた状態)」を向上させる上でも極めて重要です。ウェルビーイングは、単に健康であることだけでなく、精神的、社会的にも良好な状態を指します。職場で「静かなる分断」が進行していると、従業員は孤立感を感じやすくなり、ストレスや不安が増大し、結果としてウェルビーイングが損なわれてしまいます。

対話を通じて相互理解を深め、コミュニティシップを醸成することは、心理的安全性を高め、従業員が安心して自分らしく働ける環境を創出します。これにより、個人のウェルビーイングが向上し、それが組織全体の活力へとつながっていくのです。組織感情のマネジメントとウェルビーイングの向上は、現代の企業経営において不可欠な視点と言えるでしょう。

職場で実践できる対話のヒント

研修で学ぶ内容を、日々の職場で実践するために、いくつか対話のヒントをご紹介します。

  1. 「傾聴」を意識する:
    相手の話をただ聞くのではなく、相手の感情や意図まで汲み取ろうとする姿勢が重要です。相手の言葉を遮らず、最後まで耳を傾け、時には「つまり、〜ということでしょうか?」と確認することで、理解を深めることができます。

  2. 「質問力」を高める:
    「はい」「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンだけでなく、「なぜそう思うのですか?」「具体的にはどのような状況ですか?」といったオープンクエスチョンを投げかけることで、相手の考えや背景を深く引き出すことができます。共感を示す質問も有効です。

  3. 「I(アイ)メッセージ」で伝える:
    相手を主語にする「You(ユー)メッセージ」(例:「あなたはいつも〜だ」)ではなく、「私は〜だと感じています」「私は〜してほしいと思っています」のように、自分を主語にして伝えることで、相手を責めることなく、自分の感情や要望を率直に伝えることができます。

  4. 建設的なフィードバックを心がける:
    フィードバックは、相手の成長を促すための貴重な機会です。具体的な行動に焦点を当て、肯定的かつ建設的な言葉を選びましょう。「〜の部分はとても良かったですね。もし〜ができたら、もっと良くなると思います」のように、改善点もポジティブな意図で伝えることが大切です。

  5. 非言語コミュニケーションを意識する:
    言葉だけでなく、表情、声のトーン、姿勢、ジェスチャーなども対話において重要な役割を果たします。相手に心を開いていることを示すために、適度なアイコンタクトやうなずき、リラックスした姿勢を心がけましょう。

これらの小さな実践の積み重ねが、職場の対話の質を高め、「静かなる分断」を解消する大きな一歩となるでしょう。

関連情報と参加方法

無料体験会のお知らせ

本研修プログラムのエッセンスを体験できるオンライン無料体験会が実施されます。ご参加者には体験版ワークブックが無料進呈されます!

  • 日時:2025年12月3日(水)10:30~12:00(90分)

  • 人数:先着20名様

  • 場所:オンライン

詳細確認・お申し込みはこちらからご確認ください。
https://www.j-feel.jp/seminar/ftjxhhpmmmyu

講演のご依頼について

書籍『静かに分断する職場』に基づく講演会の依頼も各地から受け付けています。「この静かな分断の正体を明らかにし、見えない壁を超えたい」という思いに応えるため、まだ形になっていない悩みでも相談可能です。

講演の詳細はこちらからご確認ください。
https://www.j-feel.jp/note/vy06frpba/

書籍情報

研修のベースとなる書籍『静かに分断する職場』の詳細です。

  • 発売日:2025年3月21日(金)

  • 著者:高橋克徳

  • 出版社:ディスカヴァー携書(㈱ディスカヴァー・トゥエンティワン)

  • 価格:1,430円(本体1,300円)

書籍のご購入・詳細はこちらから。
https://www.j-feel.jp/publication/book/aar401ki0qm3/

研修のお申込み・お問い合わせ

研修プログラムへのお申込みや、詳細に関するお問い合わせはこちらから可能です。
https://ma.j-feel.jp/inquiry.html

株式会社ジェイフィールについて

ジェイフィールは、組織感情のマネジメントを通じて、「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」と本気で思える人たちを増やすことを目指しています。約250社、延べ10,000人に企業向け研修を実施しており、組織活性に関する書籍も多数出版しています。
https://www.j-feel.jp/

関連リンクもご参照ください。
https://www.j-feel.jp/program/2ziypihwh/

まとめ:本音でつながる職場へ

現代の職場に潜む「静かなる分断」は、多くの組織が直面している見えにくい、しかし深刻な課題です。この分断は、単なるコミュニケーション不足ではなく、多様な価値観や働き方の変化、そして心理的安全性への意識の低さから生じる構造的な問題として捉える必要があります。

しかし、この課題は乗り越えられないものではありません。重要なのは、表面的な「議論」に留まらず、互いの背景や感情を深く理解しようとする「対話」を意識的に行うことです。そして、リーダーだけでなく、メンバー一人ひとりが主体的に関わり、支え合う「コミュニティシップ」を育むことが、活気ある職場を築く鍵となります。

ジェイフィールが提供する「対話でつながる職場づくり ― 『静かなる分断』を超える1日研修 ―」は、この「静かなる分断」の正体を明らかにし、実践的な対話スキルを身につけるための具体的な道筋を示してくれるでしょう。この研修を通じて、職場に信頼と共感が生まれ、従業員一人ひとりが安心して自分らしく輝ける、真に豊かなウェルビーイングが実現されることを願ってやみません。

あなたの職場も、「静かなる分断」を乗り越え、本音でつながる温かいコミュニティへと変革する一歩を踏み出してみませんか。

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