プラズマクラスター技術搭載で、さらに快適な喫煙環境へ!トルネックスの『分煙脱臭ブース』が進化

喫煙環境の新たなスタンダード:トルネックスが提案する『分煙脱臭ブース』の進化

現代社会において、人々の健康と快適な生活空間への意識はますます高まっています。特に喫煙環境に関しては、受動喫煙防止への関心が深まり、施設管理者や企業は、喫煙者と非喫煙者双方にとって心地よい環境をいかに実現するかという大きな課題に直面しています。こうした背景のもと、喫煙所システムや住宅換気用フィルタの製造・販売を手がける株式会社トルネックスは、その高い脱臭性能で評価されてきた「分煙脱臭ブース」を、さらに進化させることを発表しました。2025年11月より、シャープ株式会社の「プラズマクラスター」技術を搭載したリニューアルモデルが順次出荷されます。

高まる社会の要請と改正健康増進法が示す指針

近年、屋内外を問わず、受動喫煙対策や臭気対策の重要性は、社会的な要請として急速に高まっています。これは単に法規制への対応だけでなく、従業員や顧客の健康を守り、快適な職場・商業空間を提供したいという企業の願いにも深く関わっています。2020年4月1日に施行された改正健康増進法では、喫煙専用室などについて厳格な技術的基準が設けられました。この基準は、空気の質を確保し、非喫煙者への影響を最小限に抑えることを目的としています。

具体的には、以下の3つの条件を満たすことが求められます。

  • 喫煙室出入口の風速0.2m/s以上:これは、喫煙室から煙や臭気が外部に漏れ出すことを防ぐための重要な基準です。適切な気流を確保することで、煙が室外へ拡散するのを抑制します。

  • 室外に排気される空気の浮遊粉じん量0.015mg/m3以下:喫煙室から排出される空気が、環境基準を大幅に下回る清浄度であることを保証するものです。微細な粒子状物質の排出を抑えることで、周囲の空気質への影響を最小限に留めます。

  • TVOC(総揮発性有機化合物)の除去率95%以上:たばこの臭気の原因となる揮発性有機化合物(TVOC)を効果的に除去し、不快な臭いを抑制するための基準です。たばこの臭いは、非喫煙者にとって特に不快感を与える要因の一つであり、その除去は快適な環境づくりの鍵となります。

これらの基準は、単に喫煙場所を設けるだけでなく、その場所が周囲の環境に与える影響を徹底的に管理することを求めています。施設管理者や企業にとって、これらの厳しい基準をクリアしつつ、利用者のニーズに応えるソリューションを見つけることは、喫緊の課題と言えるでしょう。

独自の技術で培われた高い脱臭・集塵性能

トルネックスの「分煙脱臭ブース」は、これまでもこれらの厳しい基準をクリアし、多くの施設で導入されてきました。その核となるのは、同社独自の特殊吸着剤技術です。

特殊吸着剤による徹底した臭気対策

たばこの臭いの主要成分として知られるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸などは、不快感の原因となります。トルネックスのブースでは、これらの成分を95%以上除去する特殊吸着剤を使用しています。この吸着剤は、化学的に臭気成分を捕捉・分解することで、高い脱臭効果を発揮します。単に臭いを覆い隠すのではなく、根本から除去することで、喫煙後の不快な残り香を大幅に低減します。

さらに、たばこの煙にはTVOC(総揮発性有機化合物)も含まれており、これらも平均95%以上除去することが可能です。TVOCはたばこ特有の臭気だけでなく、室内空気質の悪化にもつながるため、その除去は健康的な環境維持に不可欠です。

微粒子フィルタによる煙の捕集

臭気対策と並行して重要なのが、煙に含まれる微粒子の除去です。たばこの煙には、呼吸器系に影響を与える可能性のある微細な粒子が含まれています。トルネックスのブースに搭載された微粒子フィルタは、0.3μm(マイクロメートル)以上の粒子を99%以上捕集する高い性能を誇ります。0.3μmというサイズは、空気中の微粒子を効率的に捕らえる上で重要な基準の一つとされており、PM2.5などの非常に微細な粒子も効果的に除去できることを示しています。これにより、煙がブース外へ漏れ出すことなく、清浄な空気が保たれる構造が実現されています。

設置の簡便性も魅力

「分煙脱臭ブース」のもう一つの大きな特長は、その設置のしやすさにあります。一般的な喫煙設備では、排気ダクトの設置工事が必要となることが多く、これが導入の障壁となるケースも少なくありません。しかし、トルネックスのブースは排気ダクト工事が不要で、簡単な組立工事のみで設置が可能です。これにより、導入にかかる時間やコストを大幅に削減できるだけでなく、レイアウト変更の際にも柔軟に対応できるため、多くの施設管理者にとって魅力的な選択肢となっています。

プラズマクラスター技術で実現する、さらなる空気の清浄化

そして今回、トルネックスの「分煙脱臭ブース」は、これまでの優れた性能を土台としつつ、さらに一歩進んだ空気清浄機能を手に入れました。シャープ株式会社の先進的な「プラズマクラスター」技術が標準搭載されることになったのです。

プラズマクラスター技術とは

プラズマクラスター技術は、自然界と同じ+と-のイオンをプラズマ放電により作り出し、空気中に放出することで、浮遊するカビ菌やウイルス、アレル物質、そしてたばこの付着臭などを分解・除去するシャープ独自の空気浄化技術です。このイオンは、空気中の水分子と酸素分子に作用し、有害物質の表面で化学反応を起こすことで、それらを無害な物質に変える働きをします。

フィルタリング後の空気も徹底浄化

新仕様モデルでは、まずブース内の空気がトルネックス独自の特殊吸着剤と微粒子フィルタによって、たばこの煙や臭気、微粒子が徹底的に除去されます。その上で、排出される直前の空気にプラズマクラスターイオンが照射される仕組みです。これにより、フィルタで捕集しきれなかった微細な浮遊物質や、残り香の成分をさらに分解・抑制し、排気後の空気の清浄度を飛躍的に向上させることが可能になりました。つまり、物理的なろ過と化学的なイオン浄化の二重のアプローチで、よりクリーンな空気を外部に排出できるようになるのです。

この機能強化により、喫煙エリアと非喫煙エリアの境界における空気質の不安をさらに軽減し、施設全体のウェルビーイング向上に貢献することが期待されます。特に、たばこの臭気や微粒子をより効果的に抑制し、空気浄化する機能は、利用者に安心感と快適性を提供することでしょう。

製品仕様と今後の展望

新仕様の「分煙脱臭ブース」は、標準仕様として3~8人用(設置スペース目安:3~8m2)クラスを想定しており、既存モデルと同等の使用人数および設置条件を維持しています。これにより、多くの既存施設や新規導入を検討している場所においても、スムーズな移行や設置が可能です。

■製品仕様

  • 型式:IKBJP-W1

  • 外形寸法:W3,160×D1,200×H2,400mm

  • 重量:約645kg

  • 電源:AC100V・50/60Hz

  • 消費電力:約420W/660W

  • 集塵効率:計数法99.97%(0.3μm)

  • 処理風量:18m3/立方メートル/min

  • プレフィルタ:SUS24メッシュ

  • メインフィルタ:微粒子フィルタ

  • 脱臭フィルタ:特殊吸着剤

  • 浄化装置:プラズマクラスター

  • センサ:人体検知センサ

  • 照明:LEDダウンライト4灯

  • 灰皿:自然消煙灰皿 4個

  • 使用人数:6~8人

2025年11月からの順次出荷が予定されており、この新しい「分煙脱臭ブース」は、屋内外施設、オフィス、商業空間、公共施設など、様々な場所での分煙・脱臭対策をさらに高度化させることでしょう。株式会社トルネックスは、この製品を通じて、喫煙エリアと非喫煙エリア双方にとって、より快適で安心できる環境づくりに貢献していくことを目指しています。

喫煙環境の改善は、単なるルール遵守ではなく、そこで過ごす人々の健康と快適さを守るための大切な取り組みです。トルネックスの新しい「分煙脱臭ブース」は、その取り組みを強力にサポートする、心強いパートナーとなるに違いありません。

※「プラズマクラスター」は、シャープ株式会社の登録商標です。

株式会社トルネックスについて

【会社概要】

  • 社名:株式会社トルネックス

  • 本社所在地:東京都中央区日本橋小舟町6-6

  • 代表取締役:松井 周生

  • 設立:1970年3月

  • 事業内容:住宅向け空気清浄フィルタ、喫煙所システム、エアカーテン等の製造・販売。

  • URL:トルネックスWebサイト

掲載されている情報(製品の価格/仕様・サービスの内容)は、発表時の情報です。予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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