介護現場のリアル:清掃・ニオイ対策が職員の心身を蝕み、入居者ケアを圧迫する現状と、その解決策への期待

ヘルスウェルビーイングニュース

介護現場のリアル:入居者ケアと清掃業務の葛藤

介護・福祉施設で働く皆さんは、日々、入居者の方々の生活を支え、心温まるケアを提供されています。しかし、その裏側で、清掃業務、特にニオイ対策が、職員の心身に大きな負担をかけ、本来注力したい入居者ケアの時間を奪っているという現実があることをご存知でしょうか。今回は、プラス株式会社が実施した「介護施設の清掃業務の実態と課題に関する実態調査」の結果をもとに、介護現場のリアルな声と、その解決策への期待について深く掘り下げていきます。

調査の背景と目的:現場の「声」を可視化する

高齢化社会が進行する中で、介護施設の役割はますます重要になっています。しかし、慢性的な人手不足や業務の多忙さから、職員一人ひとりの負担は増大しています。特に、施設の清潔を保ち、快適な環境を提供するための清掃業務は、その見た目以上に重労働であり、精神的な負荷も大きいものです。この調査は、介護・福祉施設に勤務し、日常的に清掃業務を担当している職員の方々の実態と課題を明らかにし、より良い労働環境、ひいては質の高い介護サービス提供へのヒントを見出すことを目的として実施されました。

介護施設の清掃業務の実態と課題に関する実態調査のサマリーポイント

調査結果のポイントは以下の通りです。

    • POINT 01:介護施設職員の74.5%が清掃業務に身体的・精神的負担を感じている

    • POINT 02:施設内のニオイ対策の清掃に約7割が負担を感じ、負担理由は「精神的ストレス」(48.6%)が最多に

    • POINT 03:現在のニオイ対策への満足度は56.6%に留まり、清掃と同時に尿臭・便臭を消臭できる洗剤への使用意向は84.0%に

これらの結果は、介護現場が抱える深刻な課題を示唆しています。

調査概要:現場の声を収集する

今回の調査は、IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査として実施されました。調査期間は2025年11月18日から同年11月25日まで。全国の介護・福祉施設に勤務し、日常的に清掃業務を担当している職員106名から有効回答を得ています。この調査は、介護現場の清掃業務における課題を客観的に把握するための貴重なデータを提供しています。


清掃業務がもたらす身体的・精神的負担

介護施設における清掃業務は、単なる「掃除」とは一線を画します。入居者の方々が安全で快適に過ごせる環境を維持するためには、細部にわたる配慮と、時に身体的な負担を伴う作業が不可欠です。しかし、この清掃業務が、現場で働く職員の皆さんにどれほどの負担をかけているのでしょうか。

清掃業務に対する身体的・精神的負担の実態

「Q1. あなたは、清掃業務に対して身体的または精神的な負担を感じていますか。」(n=106)という質問に対し、衝撃的な結果が明らかになりました。「非常に感じている」と回答した方が35.8%、「やや感じている」と回答した方が38.7%に上り、合わせて74.5%もの職員が清掃業務に何らかの負担を感じていることが判明しました。

清掃業務に対する身体的または精神的な負担に関するアンケート結果

この数字は、清掃業務が介護職員にとって、避けては通れない、そして決して軽視できない負担となっていることを如実に物語っています。多くの職員が、日々の業務の中で、身体的にも精神的にも疲弊している現実がここにはあります。

清掃業務で特に負担を感じる点

では、具体的にどのような点が負担になっているのでしょうか。「Q1で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方にお聞きします。清掃業務において、特に負担を感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=79)という質問に対する回答は、現場の厳しい状況を浮き彫りにしています。

清掃業務において特に負担を感じる点に関するアンケート結果

最も多かったのは「腰をかがめたり立ったりする動作が多いこと」で53.2%でした。これは、ベッド周りやトイレ、浴室など、介護施設特有の清掃場所の特性を考えると、非常に納得のいく結果です。中腰での作業や、何度も立ち上がったりかがんだりする動作は、腰や膝への負担が大きく、身体的な疲労に直結します。

次いで「作業量が多く、時間がかかること」が51.9%、「不快なニオイに対応しなければならないこと」が48.1%と続きます。限られた時間の中で広範囲を清掃し、さらにニオイというデリケートな問題にも対応しなければならない状況は、職員の業務負担を増大させていることがわかります。

その他の負担点としては、以下のような声が挙がっています。

    • 清掃用具や洗剤の管理が煩雑なこと: 35.4%

    • 重い物を運ぶ必要があること: 32.9%

    • 入居者ケアなど本来注力したい業務に時間を割けないこと: 31.6%

    • 何度も同じ場所を清掃する必要があること: 27.8%

    • 担当者によって清掃が不十分で、やり直しや確認が必要なこと: 12.7%

これらの声からは、清掃業務が単なる肉体労働に留まらず、管理の手間や、本来の介護業務への影響、さらには職員間の連携といった多岐にわたる課題を抱えていることが見えてきます。

人手不足の中で、本来の業務に時間を割けているか

清掃業務の負担が増す中で、介護職員の皆さんが本来最も時間をかけたい業務、つまり入居者とのコミュニケーションやケアに十分な時間を割けているのでしょうか。「Q3. あなたは、人手不足の影響がある中で、本来もっと時間をかけたい業務(入居者とのコミュニケーションやケア等)に十分な時間を割けていると思いますか。」(n=106)という質問に対する回答は、この問題の深刻さを物語っています。

人手不足の影響がある中で、本来もっと時間をかけたい業務に十分な時間を割けているかに関するアンケート結果

「あまり割けていない」が34.0%、「全く割けていない」が8.5%となり、合わせて42.5%の職員が、本来注力したい業務に十分な時間を割けていないと感じていることが明らかになりました。これは、人手不足が清掃業務の負担を増大させ、結果として介護の質に影響を与えかねないという、非常に重要な問題です。職員の皆さんは、入居者の方々に寄り添い、質の高いケアを提供したいと心から願っているはずです。しかし、現実の業務の重さが、その思いを阻んでいるのかもしれません。


介護現場の「ニオイ」問題:精神的ストレスと業務負担

介護施設におけるニオイの問題は、入居者の方々の尊厳や快適さに直結するだけでなく、働く職員の皆さんにとっても大きな負担となっています。特に、排泄物由来のニオイは、その性質上、精神的なストレスを伴いやすく、清掃業務の難易度を一層高めています。

施設内のニオイ対策清掃への負担感

「Q4. あなたは、施設内のニオイ対策の清掃に負担を感じていますか。」(n=106)と質問したところ、「非常に負担を感じている」が30.2%、「やや負担を感じている」が39.6%という結果になりました。これらを合わせると、約7割(69.8%)の職員がニオイ対策の清掃に負担を感じていることになります。

施設内のニオイ対策の清掃に負担を感じているかに関するアンケート結果

清掃業務全体の負担感(74.5%)と比較しても、ニオイ対策がその大きな部分を占めていることが明確です。ニオイは目に見えないため、対策の効果を実感しにくく、終わりが見えにくいという特性も、負担感を増幅させる要因となっているのかもしれません。

ニオイ対策の清掃に負担を感じる理由

では、なぜニオイ対策の清掃はこれほどまでに負担となるのでしょうか。「Q4で「非常に負担を感じている」「やや負担を感じている」と回答した方にお聞きします。ニオイ対策の清掃に負担を感じている理由を教えてください。(複数回答)」(n=74)という質問に対する回答は、現場の職員の皆さんの苦悩を代弁しています。

ニオイ対策の清掃に負担を感じている理由に関するアンケート結果

最も多かったのは「ニオイが気になり、精神的なストレスを感じるから」で48.6%でした。不快なニオイに長時間晒されることは、想像以上に精神的な疲労をもたらします。次に「作業時間や頻度が増え、業務負担が大きいから」が45.9%、「入居者やそのご家族からニオイについて指摘を受けたことがあるから」が44.6%と続きます。ご家族からの指摘は、職員にとって大きなプレッシャーとなり、精神的な負担をさらに重くする要因となります。また、ニオイ対策が業務時間や頻度を増やすことで、他の業務を圧迫している現状も浮き彫りになりました。

その他の理由としては、以下のような点が挙げられます。

    • 何度も繰り返し対策する必要があるから: 37.8%

    • 効果的な対策方法がわからないから: 33.8%

    • 使用している製品では十分な効果が得られないから: 13.5%

これらの結果から、ニオイ対策は単に「臭いを消す」だけでなく、職員の精神衛生、業務効率、そして施設への信頼に関わる複合的な課題であることがわかります。

現在行われているニオイ対策と、気になるニオイの種類・場所

現在、介護施設ではどのようなニオイ対策が行われているのでしょうか。「Q6. あなたは現在、施設内のニオイ対策として、どのような方法を行っていますか。(複数回答)」(n=106)という質問に対し、最も多く挙げられたのは「こまめに換気をしている」で62.3%でした。次いで「市販の消臭スプレーや芳香剤を使用している」が47.2%、「拭き掃除の頻度を増やしている」が35.8%と続きます。

現在行われている施設内のニオイ対策に関するアンケート結果

これらは、日々の業務の中で手軽にできる対策として、多くの施設で実践されていることが伺えます。しかし、これらの対策がどれほど効果を発揮しているのかは、後の満足度調査で明らかになります。

では、職員の皆さんが特に気になるニオイの種類と場所はどこなのでしょうか。「Q7. 施設内で特に気になるニオイの種類と場所を教えてください。(複数回答)」(n=106)という質問に対する回答は、以下の通りです。

施設内で特に気になるニオイの種類と場所に関するアンケート結果

最も多かったのは「トイレの排泄物のニオイ」で60.4%でした。これは、介護施設において最も避けられないニオイ源の一つであり、その対策が急務であることがわかります。次に「居室内のニオイ」が50.0%、「オムツ処理室のニオイ」が44.3%と続きます。これらの場所は、入居者の方々が生活する上で非常に重要な空間であり、ニオイが快適性や尊厳に直結するため、職員の皆さんも特に気を遣っていることでしょう。

その他の気になるニオイとしては、以下のような場所が挙げられています。

    • ゴミ置き場のニオイ: 28.3%

    • 共有スペース(食堂・廊下等)のニオイ: 26.4%

    • 浴室・脱衣所のニオイ: 20.8%

これらの結果は、介護施設全体で、様々な場所でニオイの問題が発生しており、包括的な対策が必要であることを示唆しています。


現在のニオイ対策への不満と、効果的な洗剤への高い期待

多くの施設で様々なニオイ対策が講じられている一方で、その効果に対する満足度はどの程度なのでしょうか。そして、もし画期的な製品があれば、現場の職員の皆さんはどのように感じるのでしょうか。

ニオイ対策の効果に対する満足度

「Q8. Q6で「特に対策を行っていない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。あなたは、現在行っているニオイ対策の効果に満足していますか。」(n=99)という質問に対し、「非常に満足している」と回答した方は20.2%、「やや満足している」と回答した方は36.4%でした。これらを合わせると、満足している職員は56.6%に留まるという結果になりました。

現在行っているニオイ対策の効果に満足しているかに関するアンケート結果

これは、約4割の職員が現在のニオイ対策に不満を抱えていることを意味します。手間をかけて対策を講じているにもかかわらず、その効果に満足できていない現状は、職員のモチベーションにも影響を与えかねません。現場の皆さんは、もっと効果的で、確実な対策を求めているのではないでしょうか。

ニオイ対策に満足できない理由

では、なぜ現在のニオイ対策に満足できないのでしょうか。「Q9. Q8で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方にお聞きします。現在のニオイ対策に満足していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=40)という質問に対する回答は、問題の根深さを示しています。

現在のニオイ対策に満足していない理由に関するアンケート結果

最も多かったのは「ニオイの元を断つことができていないと感じるから」で60.0%でした。これは、表面的な対策では根本的な解決には至らないという、現場の切実な声です。一時的にニオイを覆い隠すだけでは、真の快適な環境は実現できません。

次に「何度も対策を繰り返す必要があり、時間がかかるから」が50.0%、「コストがかかりすぎると感じるから」が45.0%と続きます。効果が持続しないため、何度も同じ作業を繰り返す必要があり、それが時間とコストの増大につながっていることがわかります。介護現場は常に効率化が求められる環境であり、こうした無駄な手間は大きな負担となります。

その他の不満理由としては、以下のような点が挙げられています。

    • 複数の対策を組み合わせる必要があり手間がかかるから: 32.5%

    • 使用している製品の効果自体が弱いと感じるから: 30.0%

これらの理由から、現場の職員の皆さんは、根本的な消臭効果があり、手間とコストを削減できるような、より効率的で効果的なニオイ対策を強く求めていることが読み取れます。

尿臭・便臭を同時に消臭できる洗剤への高い期待

このような現状の中で、もし画期的な製品があれば、職員の皆さんはどのように感じるのでしょうか。「Q10. もし、毎日のお掃除と同時に(手強い)尿臭・便臭をしっかり消臭できる洗剤があれば、使用してみたいと思いますか。」(n=106)という質問に対する回答は、非常に興味深いものでした。

毎日のお掃除と同時に(手強い)尿臭・便臭をしっかり消臭できる洗剤があれば使用したいかに関するアンケート結果

「非常に使用してみたい」が41.5%、「やや使用してみたい」が42.5%となり、合わせて84.0%もの職員が「使用してみたい」と回答しました。この圧倒的な使用意向は、現場の皆さんが抱えるニオイ対策への課題がいかに大きく、そしてその解決策を強く求めているかの証拠と言えるでしょう。毎日のお掃除と同時に、最も気になる尿臭・便臭を根本から解決できる洗剤は、まさに介護現場の「救世主」となり得る可能性を秘めているのかもしれません。


まとめ:介護現場の持続可能性を高めるために

今回の調査によって、介護施設における清掃・ニオイ対策が、職員の皆さんの大きな負担となり、本来注力すべき入居者ケア業務を圧迫しているという実態が浮き彫りになりました。74.5%の職員が清掃業務に身体的・精神的な負担を感じ、特にニオイ対策の清掃については69.8%が負担を感じているという数字は、単なる業務改善の範疇を超え、介護現場が抱える構造的な課題を示唆しています。

人手不足が深刻化する中で、清掃業務の効率化は、単に業務を楽にするだけでなく、職員の離職防止や、入居者の方々へのケアの質向上に直結する重要な課題です。職員の皆さんが「清掃と同時に尿臭・便臭を消臭できる洗剤」の使用にこれほど前向きであることからも、効果的な製品の導入は、職員の負担軽減と業務効率化を同時に実現するための鍵となるでしょう。

介護現場の「困った」を解決する「パワフル消臭ストロング」シリーズ

このような現場のニーズに応えるべく、花王プロフェッショナル・サービスから「パワフル消臭ストロング」シリーズが提供されています。このシリーズは、介護施設のお悩みである「尿臭・便臭」の消臭ケアに特化し、利用者様、スタッフ様、そしてご家族の皆さんが過ごしやすい快適な空間づくりをサポートします。

介護施設のお悩み「尿臭・便臭」を消臭ケア!

「パワフル消臭ストロング」シリーズは、花王独自の「悪臭ガードハーモセント技術¹ 」を採用しており、悪臭を弱めながら、よい香りに変化させることで、不快なニオイを根本からコントロールします。さらに「尿臭ブロッカー² ³ 」が尿臭の原因となる成分の発生を抑え、ニオイを根元からブロックします。これにより、表面的な対策ではなく、ニオイの発生源にアプローチし、根本的な解決を目指せるのです。

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² 「パワフル消臭ストロング 消臭芳香剤」を除く
³ 清掃後の対象物に独自の防臭成分が働き、尿臭の発生を防ぐ技術

さわやかなハーバルグリーンの香りは、シリーズで使うことで空間全体の香りに統一感が生まれ、より心地よい環境を演出してくれます。このような効果の高い製品の導入は、職員の皆さんの清掃業務の負担を軽減し、精神的なストレスを和らげるだけでなく、入居者の方々がより快適で尊厳のある生活を送るための一助となるでしょう。介護現場の持続可能性を高めるためには、テクノロジーや新製品を積極的に活用した業務改革が、今、急務ではないでしょうか。

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介護現場に寄り添う「スマート介護」

今回の調査結果は、介護現場が直面する課題を浮き彫りにしました。この課題解決の一助となる情報や製品を提供しているのが「スマート介護」です。介護現場の「困った」に寄り添い、解決策を提案する「スマート介護」の情報をぜひご活用ください。

出典元として「スマート介護」の名前を明記し、ウェブサイトで使用する場合は、下記リンクを設置してください。
https://www.smartkaigo.jp/

会社概要

本調査を実施したプラス株式会社は、オフィス家具や文具、事務用品の製造・販売などを手掛ける企業です。

会社名 :プラス株式会社
設立 :1948年(昭和23年)2月16日
代表者 :代表取締役社長 今泉 忠久
所在地 :〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス12階
事業内容:

    • オフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売

    • 文具、事務用品、OA・PC関連商品、事務機器の製造・販売

    • オフィス環境のデザイン・施工・内装工事・電気工事・管工事

    • 電子光学機器、教育機器の製造・販売

    • 日用雑貨品、食料品、ソフトウェア、書籍の販売

    • インターネットを利用した上記商品の販売

    • 上記商品を対象とした海外事業
      URL :https://www.plus.co.jp/

介護現場の皆さんの負担が少しでも軽減され、入居者の方々がより快適な毎日を送れるよう、私たち一人ひとりができることを考えていく必要があるのではないでしょうか。今回の調査結果が、その一助となることを願っています。

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