働く男性の半数以上が経験!秋冬も油断できない「スーツ下の汗じみ・ニオイ」
「汗をかくのは夏だけ」「秋冬は涼しいから大丈夫」――そう思っている方も多いかもしれませんね。しかし、実は秋冬のビジネスシーンでも、多くの働く男性が汗やニオイの悩みを抱えていることが、最新の調査で明らかになりました。
医療法人社団鉄結会が運営する美容皮膚科・形成外科「アイシークリニック」が実施した意識調査によると、働く男性の53.7%が「スーツ下の汗じみ・ニオイ」を経験しているとのこと。さらに、秋冬シーズンでも約6割の男性がオフィスや通勤中に汗やニオイを気にしているというから驚きです。
この調査結果は、私たちの「汗・ニオイ」に対する認識を大きく変えるものかもしれません。今回は、この興味深い調査結果を深掘りし、秋冬の汗・ニオイ問題の背景から、具体的な対策、そして専門的なケアの選択肢まで、皆さんの悩みに寄り添いながら詳しく解説していきます。
調査概要:働く男性のリアルな汗・ニオイ事情に迫る
今回の調査は、医療法人社団鉄結会が全国の20〜60代の働く男性300名を対象に、2025年10月1日から10月15日の期間でインターネットを通じて実施されました。この調査は、秋冬シーズンにおける働く男性の汗・ニオイに関する意識や実態を把握することを目的としています。
「汗をかくのは夏だけ」という固定観念がある中で、秋冬のオフィス環境や通勤状況がどのように汗やニオイに影響しているのか、そして男性たちがどのような対策をとっているのかについて、具体的なデータから紐解いていきましょう。
働く男性の半数以上が「スーツ下の汗じみ・ニオイ」を経験
まず、全国の働く男性に「スーツやネクタイの下で汗じみやニオイを気にしたことがあるか」を尋ねたところ、なんと約53.7%の方が「気にしたことがある」と回答しました。これは、働く男性の半数以上が日常的に汗じみやニオイの悩みに直面していることを示しています。
内訳を見ると、「よくある」と回答した方が18.3%、「たまにある」と回答した方が35.4%となっており、決して少なくない頻度でこの問題に悩まされていることが分かります。
スーツやネクタイは、ビジネスシーンにおいて欠かせない服装ですが、その一方で通気性が悪く、汗がこもりやすいという特性も持っています。特に、緊張を伴う会議やプレゼンテーション、あるいはストレスを感じる場面では、自律神経の働きによって発汗が促されることがあります。このような状況で、スーツの下に汗がこもり、それが汗じみとなって目立ったり、ニオイの原因になったりするのです。
汗そのものは無臭ですが、皮膚表面の常在菌が汗の成分を分解する際にニオイ物質を発生させます。スーツやネクタイという密閉された環境は、この雑菌が繁殖しやすい高温多湿な状態を作り出し、ニオイをさらに強めてしまう可能性があります。ビジネスパーソンにとって、清潔感は非常に重要。汗じみやニオイは、自身の印象だけでなく、周囲への配慮としても看過できない問題と言えるでしょう。
秋冬でも約6割が「オフィスで汗・ニオイを気にする」実態
「汗は夏だけ」という認識が一般的ですが、この調査では、秋冬シーズン(10月〜3月)でもオフィスや通勤中に汗やニオイを気にしたことがあるかについても尋ねています。その結果、約59.3%の方が「気にしたことがある」と回答し、秋冬でも多くの男性が汗・ニオイに悩んでいるという意外な実態が明らかになりました。
具体的にどのような場面で汗やニオイを気にするか(複数回答可)を尋ねたところ、次のような結果が得られました。
暖房が効いた会議室・オフィス: 67.4%
電車・バスでの通勤中: 54.8%
厚手のスーツ・コートを着ているとき: 48.9%
マスク併用時の蒸れ: 41.2%
営業・外回りからの帰社時: 38.7%
得意先や上司との面談中: 32.6%
飲み会などの食事の場: 26.4%
この結果から、秋冬の汗・ニオイ問題は、特定の状況下で発生する特別なものではなく、日常的なビジネスシーンに潜む一般的な悩みであることが分かります。
なぜ秋冬も汗をかき、ニオイが気になるのか?
秋冬に汗やニオイが気になるのには、いくつかの理由があります。
- 暖房の効いた室内環境: オフィスや会議室では、快適な室温を保つために暖房が強く効いていることがよくあります。外が寒くても、室内では体温が上昇し、発汗を促します。特に、締め切った空間では空気の流れも滞りがちで、汗が蒸発しにくく、ニオイがこもりやすくなります。
- 重ね着や厚手の服装: 寒さ対策として、厚手のスーツやコート、ニットなどを重ね着する機会が増えます。これにより体温調節が難しくなり、少し動いただけでも汗をかきやすくなります。また、衣服の素材によっては通気性が悪く、汗が蒸れてニオイの原因となる細菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
- 満員電車・バスでの通勤: 朝夕の通勤ラッシュ時は、多くの人が密集し、体温や湿度が上昇します。外気温が低くても、乗り物の中はまるで夏のような環境になることも珍しくありません。厚着をしていると、この状況での発汗は避けられないでしょう。
- マスク併用時の蒸れ: 新型コロナウイルス感染症の影響でマスク着用が定着しましたが、マスクは口元や顔の周りの湿度を上げ、蒸れやすい環境を作り出します。顔汗や口元のニオイが気になるだけでなく、体全体の体温調節にも影響を与える可能性があります。
- ストレスや緊張: ビジネスシーンでは、常にストレスや緊張がつきものです。特に重要な商談やプレゼンテーションでは、精神性発汗と呼ばれる「冷や汗」をかくことがあります。この汗は脇や手のひらに集中しやすく、ニオイも伴いやすい特徴があります。
これらの要因が複合的に絡み合い、秋冬でも汗やニオイの悩みが尽きないのです。特に、汗が蒸れて衣服にこもることで、ニオイがより一層強くなる傾向があるため、適切な対策が求められます。
最も気になる部位は「脇」で約7割
汗やニオイが気になる身体部位についても調査が行われました。その結果、最も多いのは「脇(わき)」で約72.6%という圧倒的な割合を占めました。次いで「背中」(48.1%)、「胸・首元」(35.7%)と続きます。
なぜ脇の汗やニオイが特に気になるのか?
脇は、私たちの体の中でも特に汗をかきやすく、ニオイが発生しやすい部位として知られています。その理由は、汗腺の種類と構造にあります。
人間の汗腺には、主に「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺: 全身に分布し、体温調節のためにサラサラとした汗(ほとんど水)を出します。この汗は基本的に無臭です。
アポクリン腺: 脇の下、乳輪、陰部などに集中して分布し、タンパク質や脂質、アンモニアなどを含む粘り気のある汗を出します。このアポクリン腺から分泌される汗自体は無臭ですが、皮膚表面の常在菌によって分解されることで、独特のニオイ(わきが臭)を発生させます。
脇の下には、このアポクリン腺が特に多く集中しています。さらに、脇は衣服で覆われ、空気がこもりやすく、体温や湿度が上がりやすい環境です。これにより、常在菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因物質が生成されやすくなるのです。また、衣服との摩擦もニオイ物質の拡散を助ける可能性があります。
背中や胸・首元も、衣服で覆われやすく、特に秋冬の重ね着や暖房の効いた環境では汗をかきやすい部位です。これらの部位も、汗が蒸れて雑菌が繁殖することでニオイが発生しやすくなります。特に背中は、自分では気づきにくい場所であるため、周りの人に不快感を与えてしまうのではないかと心配になる方もいるでしょう。
汗・ニオイ対策、最多は「制汗剤・デオドラント」も、医療機関への相談は少数派
汗やニオイ対策として、働く男性がどのような行動をとっているかについても調査されました。その結果、約68.5%の方が「制汗剤・デオドラントの使用」と回答し、最も一般的な対策であることが分かりました。
その他にも、「着替えのシャツを持参する」(42.3%)、「こまめに汗を拭く」(39.7%)、「香水・フレグランスをつける」(28.9%)、「通気性の良いインナーを着る」(24.6%)など、様々なセルフケアが行われていることが見て取れます。一方で、「ボトックス注射など医療機関を受診」と回答した方は、わずか3.7%にとどまりました。
多くの男性が、手軽に入手できる市販の制汗剤やデオドラント、あるいは日々の工夫で汗やニオイに対処しようとしている実態が浮き彫りになりました。
セルフケアの限界と医療機関の役割
制汗剤やデオドラントは、一時的に汗を抑えたり、ニオイをマスキングしたりする効果が期待できます。しかし、これらはあくまで対症療法であり、汗やニオイの根本的な原因を解決するものではありません。
特に、わきが(腋臭症)や多汗症は、体質的な要因が大きく、セルフケアだけでは十分な効果が得られないケースも少なくありません。市販品では効果を感じにくい、頻繁な塗り直しが必要、衣服への色移りが気になる、といった悩みを抱えている方もいるでしょう。また、汗の量が非常に多く、日常生活に支障をきたすような多汗症の場合、セルフケアでは対応しきれないこともあります。
医療機関への相談を検討した人は約2割に留まる
汗やニオイの悩みで、わきが治療や多汗症治療などで医療機関への相談を検討したことがあるか尋ねたところ、「実際に相談したことがある」(5.7%)と「検討したことがある」(15.6%)を合わせても、約21.3%にとどまりました。実に約8割の方が、医療的アプローチを検討したことがないという結果です。
この数字は、多くの人が汗やニオイの悩みを抱えながらも、医療機関への相談に踏み切れていない現状を示しています。なぜ、医療機関への相談が少ないのでしょうか?
考えられる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
「病気ではない」という認識: 汗やニオイは生理現象であり、病気ではないと感じる方が多いため、医療機関を受診するという発想に至りにくいのかもしれません。
恥ずかしさや抵抗感: デリケートな悩みであるため、医師に相談することに抵抗を感じる方もいるでしょう。特に男性の場合、美容クリニックへの敷居が高いと感じることもあるかもしれません。
情報不足: どのような治療法があるのか、費用はどのくらいかかるのか、保険適用になるのかなど、具体的な情報が不足しているため、一歩踏み出せない可能性があります。
時間や費用の問題: 仕事が忙しく、クリニックを受診する時間が取れない、あるいは治療にかかる費用を心配しているケースも考えられます。
しかし、わきがや多汗症は、医学的なアプローチで改善できる症状です。悩みを一人で抱え込まず、専門家に相談することで、QOL(生活の質)を大きく向上させられる可能性があります。
専門家からのアドバイス:秋冬こそトータルケアのチャンス
今回の調査結果を受けて、アイシークリニックの高桑康太医師は次のようにコメントしています。
「汗やニオイは夏だけの悩みと思われがちですが、秋冬も暖房や重ね着により汗をかきやすく、むしろ密閉された環境でニオイが気になりやすい季節です。特にわきが(腋臭症)や多汗症は、生まれつきの体質によるもので、セルフケアだけでは根本的な解決が難しいケースも少なくありません。当院では、保険診療による腋臭症手術や、ミラドライなどの切らないわきが治療など、患者様のライフスタイルやお悩みに合わせた治療法をご提案しています。秋冬は薄着になる夏に向けた準備期間としても最適です。汗やニオイでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。」
高桑医師のコメントからもわかるように、秋冬は汗・ニオイ対策、特に根本的な治療を考える上で非常に良い時期なのです。その理由をさらに深掘りしてみましょう。
秋冬が治療のベストシーズンである理由
- 汗をかきにくい時期なのでダウンタイムが過ごしやすい: 治療によっては、術後に腫れや内出血といったダウンタイムが生じることがあります。汗をかきにくい秋冬であれば、患部を清潔に保ちやすく、回復期間を快適に過ごすことができます。また、厚着をすることで、治療部位を隠しやすいというメリットもあります。
- 薄着になる夏までに完了できる: 汗やニオイの悩みが最も顕著になるのは、やはり夏です。秋冬のうちに治療を完了させておけば、薄着になる季節を自信を持って迎えられます。治療によっては複数回の施術が必要な場合もあるため、早めに始めることで余裕を持ったスケジュールを組むことができます。
- 予約が取りやすい可能性: 夏場は汗の悩みがピークに達するため、クリニックの予約が混み合う傾向があります。秋冬は比較的予約が取りやすい時期かもしれません。
このように、秋冬は汗やニオイの根本的な治療を始めるには最適なシーズンと言えるでしょう。この機会に、長年の悩みに終止符を打つことを検討してみてはいかがでしょうか。
医療機関でできる汗・ニオイ対策
セルフケアだけでは改善しない汗やニオイの悩み、わきが(腋臭症)や多汗症が気になる場合は、美容皮膚科・形成外科に相談することが大切です。専門のクリニックでは、患者様の症状やご希望に合わせて、様々な治療法を提案してくれます。
アイシークリニックでは、以下のような治療メニューを提供しています。
1. ボトックス注射
治療内容: 汗腺の働きを抑えるボツリヌス菌由来の製剤を脇の下に注射することで、汗の分泌を減少させる治療です。
効果: 汗の量を大幅に減らすことができ、それに伴いニオイも軽減されます。効果は個人差がありますが、通常4~9ヶ月程度持続します。
メリット: 切開を伴わないため、ダウンタイムがほとんどなく、施術時間も短いため、忙しい方でも気軽に受けられます。即効性も期待できます。
適応: 脇汗の量が多い方(原発性腋窩多汗症)、手術に抵抗がある方、ダウンタイムを避けたい方におすすめです。
2. ミラドライ
治療内容: マイクロ波エネルギーを利用して、汗腺(エクリン腺とアポクリン腺の両方)を破壊する治療法です。皮膚を切開することなく、汗とニオイの根本的な原因にアプローチします。
効果: 破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的とされています。多汗症とわきがの両方に効果が期待できます。
メリット: 切らない治療であるため、傷跡が残らず、回復期間も比較的短いです。一度の治療で高い効果が期待できることが多いです。
適応: わきがのニオイが気になる方、多汗症で悩んでいる方、半永久的な効果を希望する方、手術に抵抗がある方におすすめです。
3. 保険適用の治療(腋臭症手術など)
治療内容: わきがの症状が重度の場合や、他の治療法で効果が得られない場合には、保険適用で手術を受けることも可能です。代表的なものとしては、直視下剪除法(皮弁法)があり、脇の皮膚を数センチ切開し、アポクリン腺を目で確認しながら除去します。
効果: アポクリン腺を直接除去するため、高い効果が期待できます。
メリット: 保険適用となるため、費用負担を抑えることができます。根本的な治療として確立されています。
適応: 重度のわきがで悩んでいる方、保険診療を希望する方、他の治療では効果が不十分だった方におすすめです。ただし、切開を伴うため、ダウンタイムや傷跡のリスクを理解しておく必要があります。
これらの治療法は、一人ひとりの症状やライフスタイル、希望に応じて最適なものが提案されます。まずは専門の医師に相談し、ご自身の状況に合った治療法を見つけることが大切です。
アイシークリニックのご案内
アイシークリニックは、形成外科専門医による診療を提供しており、最新の医療機器を完備しています。美容診療から保険診療まで幅広く対応しており、患者様一人ひとりの悩みに真摯に向き合ってくれます。また、駅近で通いやすい立地にあるため、お仕事帰りなどにも立ち寄りやすいでしょう。
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汗やニオイの悩みは、一人で抱え込まずに専門医に相談することが、解決への第一歩です。アイシークリニックでは、経験豊富な医師が皆さんの悩みに寄り添い、最適な解決策を一緒に考えてくれます。ぜひ、気軽に相談してみてください。
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まとめ
今回の調査によって、「汗・ニオイは夏だけの悩み」という思い込みが覆され、秋冬も多くの働く男性がこの問題に直面していることが明らかになりました。
働く男性の半数以上が「スーツ下の汗じみ・ニオイ」を経験。
秋冬でも約6割が「オフィスで汗・ニオイを気にする」と回答。
特に暖房の効いた室内や通勤中、厚手の服装、マスク着用時などが原因に。
最も気になる部位は「脇」で、その対策には制汗剤・デオドラントが主流。
しかし、医療機関への相談を検討した方は約2割にとどまる。
セルフケアで効果を感じられない場合や、根本的な解決を望む場合は、医療機関での専門的な治療も視野に入れることが大切です。特に秋冬は、治療を始めるのに最適なシーズン。薄着になる夏に向けて、今からしっかりと対策を立てて、自信を持ってビジネスシーンを過ごしましょう。あなたの悩みに寄り添い、最適な解決策を見つけるために、専門医への相談をぜひ検討してみてください。


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