冬の汗、止まらないのは私だけ?「暖房汗」の意外な実態と賢い対策

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冬なのに汗が止まらない?「暖房汗」の意外な実態と賢い対策

冬の寒い季節、「なぜか汗が止まらない」「暑くて不快」と感じた経験はありませんか?実は、この「冬の汗」は、多くの人が抱える共通の悩みであり、「暖房汗」として注目されています。厚着をしているのに、電車やオフィス、商業施設などの室内に入ると、急な暑さに襲われ、じんわりと、時にはとめどなく汗が噴き出すことがあります。これは一体なぜなのでしょうか?

冬でも汗が止まらない“暖房汗”の実態

冬の隠れた悩み、「暖房汗」とは?

「暖房汗」とは、その名の通り、冬場の暖房が効いた室内や密閉された空間で、体温が急激に上昇することによって生じる汗のことです。私たちは通常、体温調節のために汗をかきますが、冬は外気温が低いため、汗をかくこと自体が「おかしい」と感じてしまいがちです。しかし、この暖房汗は、冬特有の環境要因が複雑に絡み合って発生する、ごく自然な体の反応とも言えるでしょう。

暖房汗に悩む多くの人は、汗による不快感だけでなく、衣服の汗ジミや、汗が冷えることによる体調不良、さらにはニオイへの不安といった二次的なストレスも感じています。特に、冬服は厚手で通気性が低いものが多いため、一度かいた汗が乾きにくく、衣服の中にこもりやすいという特徴があります。このことが、夏とは異なる冬ならではの汗の悩みを深刻化させる一因となっているのです。

東京プラチナムクリニックが実施した「冬の暖房汗」実態調査

ワキガ・多汗症専門の東京プラチナムクリニックは、この冬の汗の実態を明らかにするため、2025年11月24日から27日にかけて、20〜49歳の男女330名を対象に「冬の暖房汗に関する実態調査」をインターネットで実施しました。この調査によって、冬に汗をかくことに対する人々の認識や、具体的な状況、そしてそれに伴う悩みや不安が浮き彫りになりました。

この調査結果は、冬の汗は一部の人の特殊な悩みではなく、多くの人が経験している一般的な現象であることを示しています。それでは、具体的な調査結果を見ていきましょう。

約37%が経験!冬でも汗が止まらない驚きの実態

調査の結果、驚くべきことに約37%もの人が「冬でも汗が止まらない経験がある」と回答しました。具体的には、「よくある」が7.9%、「ときどきある」が28.8%で、これらを合わせると36.7%に達します。これは、冬の汗が決して珍しい現象ではないことを示しています。

冬に「汗が止まらない」と感じた経験はありますか?

なぜ冬に汗が止まらなくなるのでしょうか。私たちの体は、常に体温を一定に保とうとする働き(ホメオスタシス)を持っています。寒い屋外から暖房の効いた室内へ入ると、体は急激な温度変化に対応しようとします。特に、厚着をしていると、体表からの熱放散が妨げられ、体内に熱がこもりやすくなります。すると、体は過剰な熱を排出しようと、汗腺から汗を分泌し始めるのです。

この体温調節のプロセスには、自律神経が深く関わっています。急激な温度変化は自律神経に負担をかけ、交感神経が優位になることで発汗を促すことがあります。また、緊張やストレスといった心理的な要因も、精神性発汗として汗の原因となることがあります。冬の通勤ラッシュや会議中など、ストレスを感じやすい状況では、さらに汗が出やすくなるでしょう。夏のように汗が蒸発しにくい冬は、衣服内に汗がとどまり、肌の不快感や冷えに繋がりやすいことも特徴です。

冬に汗をかきやすい場所、1位は「電車・バス」

冬に汗をかきやすい場所として最も多く挙げられたのは、「電車・バスなどの公共交通機関」で25.1%でした。次いで「ショッピングモール/商業施設」が20.3%、「オフィス(暖房の効いた室内)」が16.0%と続きます。

冬に汗をかきやすいと感じる場所

これらの場所は、共通して「暖房が強く効いている」「多くの人が集まり密閉されている」「厚着をしている人が多い」という特徴があります。特に電車やバスでは、通勤・通学時間帯に多くの乗客が密集し、体温がこもりやすくなります。冬の厚手のコートやダウンジャケットは、外の寒さから身を守るためには必要不可欠ですが、一度室内に入ると、その保温性が裏目に出て、体温を過剰に上昇させてしまうのです。

また、冬の衣類はウールや化学繊維など、吸湿性や通気性が低い素材も多く、かいた汗がなかなか乾きません。これにより、衣服内が蒸れて不快感が増し、さらに体温調節が難しくなるという悪循環に陥ることもあります。この「暖房 × 密室 × 厚着」の組み合わせが、冬の汗を特に感じやすくする決定的な要因と言えるでしょう。

「暖房が強すぎて暑い」と感じる人が約29%も

「冬、室内の“暖房が強すぎて暑い”と感じる頻度」に関する質問では、「ほぼ毎日(8.2%)」と「週に数回(23.9%)」を合わせて、約29.1%の人が日常的に暖房の強さを負担に感じていることがわかりました。これは約3人に1人が、冬の室内環境に不満を感じていることを示唆しています。

冬、室内の“暖房が強すぎて暑い”と感じる頻度

オフィスや商業施設では、多くの人の快適さを考慮して暖房が設定されますが、寒がりの人に合わせた設定になりがちです。その結果、汗をかきやすい人にとっては、室温が高すぎると感じ、体温調節が困難になる傾向が見られます。特に、デスクワークや座って過ごす時間が長い場合、活動量が少ないにもかかわらず、暖房の熱で体が温められ過ぎてしまうことがあります。

汗をかいた後、それが乾かずに衣服内にこもると、蒸れや不快感を引き起こします。さらに、汗が冷えることで体が冷え、体調を崩す原因にもなりかねません。冬の汗は、単なる不快感だけでなく、健康面にも影響を与える可能性があるのです。

冬のニオイ不安、トップは「電車など密室空間」

冬の汗やニオイについて不安を感じる場面として、最も多かったのは「電車など密室空間でのニオイ(31.8%)」でした。次いで「人と近距離で話すとき(29.1%)」、「コートや上着を脱ぐ瞬間(27.0%)」が上位にランクインしています。

冬の汗・ニオイについて不安を感じる場面

夏に比べて汗をかきにくいと思われがちな冬ですが、なぜニオイの不安を感じるのでしょうか。その理由は、冬の汗の特性にあります。冬は空気が乾燥しているため、汗が蒸発しにくく、衣服内部に長時間とどまりやすい傾向があります。これにより、汗に含まれるニオイ物質が外に拡散されず、衣服の中にこもってしまうのです。

特に、電車や会議室、商業施設といった暖房の効いた密室空間では、換気が十分でないことも多く、自分の汗のニオイだけでなく、他人のニオイも気になりやすくなります。厚手の冬服は通気性が悪く、一度ニオイがこもると外に逃げにくいという問題もあります。自由回答の中には、「汗は出ていないはずなのに、上着を脱ぐ瞬間にこもったニオイが気になる」という声もあり、これは冬の汗が衣服内で蒸発しきれずに残存し、雑菌が繁殖してニオイを発生させている可能性を示唆しています。この時期のニオイは、汗だけでなく皮脂や古い角質なども混じり合い、特有の「こもったニオイ」になりやすいと言われています。

冬に汗をかく最大の原因は「暖房の強さ」

冬に汗をかく原因として最も多く挙げられたのは、「暖房が強すぎる(53.3%)」でした。続いて「服を着込みすぎている(30.3%)」、「緊張・ストレス(25.8%)」、「体質(汗っかき)(23.6%)」、「密室環境(電車・会議室など)(22.7%)」が挙がっています。

冬に汗をかいてしまう原因として、当てはまるものを選んでください。

この結果からわかるのは、冬の汗は外気温の低さとは裏腹に、主に「環境要因」によって引き起こされているという点です。暖房の強さ、厚着、密室環境といった複数の要因が重なることで、気温は低くても体温が上昇し、汗が噴き出す状況が生まれます。特に、現代社会ではオフィスや公共交通機関など、暖房が効きすぎていると感じる場所が多く、こうした環境に適応するための工夫が求められていると言えるでしょう。

また、「緊張・ストレス」や「体質」といった個人の要因も汗の原因となることが示されており、暖房汗は単一の原因でなく、多様な要素が絡み合って発生する複雑な問題であることがわかります。自分の汗の原因を理解することは、適切な対策を立てる第一歩となるでしょう。

専門家が語る「暖房汗」のメカニズムと対策

東京プラチナムクリニック院長の矢口匡氏は、冬の汗について次のようにコメントしています。

「冬でも汗をかく理由は、『体温調節』が追いつかない環境変化にあります。電車内・オフィス・商業施設など、暖房が強めに設定された密室空間では、体が急激に温まり、汗が噴き出しやすくなります。冬は汗が蒸発しにくいため、衣類の汗ジミや黄ばみが発生しやすく、またニオイ成分も衣服内にこもりやすいという特徴もあります。こうした急激な“暖房汗”は、制汗剤などでは対応が難しい場合があります。ワキの問題でお困りの方には、汗腺を根本的に減少させる医学的な治療も選択肢の一つとなります。」

TOKYO PLATINUM CLINIC 東京プラチナクリニック 院長 矢口 匡

矢口院長のコメントからもわかるように、暖房汗は単なる「汗っかき」という体質の問題だけでなく、冬特有の環境が大きく影響しています。特に、汗が衣服内にこもりやすい冬の環境では、汗ジミやニオイといった問題が深刻化しやすく、自己流のケアだけでは限界があるケースも少なくありません。このような場合、専門家による医学的なアプローチを検討することも、悩みを解決する有効な手段となり得ます。

今日からできる!冬の「暖房汗」対策

冬の汗に悩むあなたが、今日から実践できる対策をいくつかご紹介します。これらの対策を組み合わせることで、暖房汗による不快感を軽減し、より快適に冬を過ごせるようになるでしょう。

賢い服装選びで快適に

冬の汗対策において、服装は非常に重要なポイントです。外の寒さに対応しつつ、室内での暖房汗を防ぐためには、以下の点に注意して服を選びましょう。

  • 重ね着(レイヤリング)を意識する: 厚手の服を一枚着るよりも、薄手の服を何枚か重ね着する方が、温度調節がしやすくなります。室内に入ったらアウターや中間着を脱ぐことで、簡単に体温を下げることができます。

  • 吸湿速乾性の高い素材を選ぶ: 肌に直接触れるインナーには、吸湿速乾性に優れた素材や、綿やウールなどの天然素材を選ぶと良いでしょう。汗を素早く吸収し、乾かすことで、肌のべたつきや冷えを防ぎます。

  • 通気性の良いアウターを選ぶ: ダウンジャケットなどの保温性の高いアウターは暖かいですが、室内では熱がこもりやすいです。可能であれば、通気性も考慮されたアウターや、脱ぎ着しやすいカーディガンやパーカーなどを活用しましょう。

  • 首元や手首で調節する: マフラーやストール、手袋などで首元や手首を温めることで、体全体の体感温度をコントロールしやすくなります。室内ではこれらを外すことで、効率的に熱を放出できます。

便利な汗ケアグッズを活用

市販の汗ケアグッズも、冬の暖房汗対策に役立ちます。上手に取り入れて、汗やニオイの不安を軽減しましょう。

  • 汗拭きシート: 汗をかいたときにサッと拭き取れる汗拭きシートは、手軽なリフレッシュアイテムです。メントールなどの清涼成分が配合されたものや、消臭効果のあるものを選ぶと、より効果的です。

  • 制汗剤: ワキや体の汗が気になる部分に、事前に制汗剤を使用するのも良いでしょう。スプレータイプ、ロールオンタイプ、クリームタイプなど様々な種類があるので、自分の肌質や好みに合わせて選びましょう。ただし、制汗剤は汗を一時的に抑えるものであり、根本的な解決にはなりません。

  • 機能性インナー: 吸湿発熱性や吸湿速乾性、消臭機能を持つインナーウェアは、冬の汗対策に非常に有効です。汗をかいてもすぐに乾き、ニオイの発生を抑える効果が期待できます。

生活習慣を見直して体質改善

体の内側からのアプローチも、冬の汗対策には欠かせません。日々の生活習慣を見直すことで、体質改善にも繋がる可能性があります。

  • 入浴方法の工夫: 湯船にゆっくり浸かることで、全身の血行が促進され、汗腺の働きが活性化します。温冷交代浴(温かいお湯と冷たいシャワーを交互に浴びる)は、自律神経のバランスを整え、体温調節機能を高める効果が期待できます。

  • 食生活の見直し: 辛いものやカフェイン、アルコールなどの刺激物は、発汗を促す作用があります。これらの摂取を控えめにすることで、汗の量をコントロールしやすくなるでしょう。バランスの取れた食生活を心がけ、特にビタミンB群やマグネシウムなどの栄養素を意識的に摂ることも大切です。

  • ストレスマネジメント: 緊張やストレスは、精神性発汗の原因となります。適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間を持つなど、自分なりのリラックス方法を見つけてストレスを上手に解消しましょう。深い呼吸や瞑想も、自律神経を整えるのに役立ちます。

  • 適度な運動: 定期的な運動は、汗腺の機能を高め、質の良い汗をかける体へと導きます。ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動を取り入れてみましょう。

医療機関への相談も視野に

セルフケアや生活習慣の改善だけでは暖房汗の悩みが解決しない場合、医療機関に相談することも有効な選択肢です。多汗症やワキガは、病気として治療が可能な場合もあります。専門医に相談することで、自分の症状に合った適切な治療法を見つけることができるでしょう。

  • 多汗症の診断と治療: 診断基準に基づき、汗の量や日常生活への影響を評価します。治療法としては、外用薬(塩化アルミニウムなど)、内服薬、ボトックス注射、そして手術(剪除法、ETS手術など)やミラドライといったものがあります。

  • ワキガの診断と治療: ワキガは、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因で特有のニオイが発生する状態です。こちらも外用薬やボトックス注射、手術(剪除法)などの治療法があり、ミラドライも有効な選択肢の一つです。

根本的な解決を目指す「ミラドライ治療」

特に、ワキの汗やニオイに深く悩んでいる方にとって、根本的な解決を目指せる治療として注目されているのが「ミラドライ」です。東京プラチナムクリニックは、ワキガ・ワキの多汗症専門の医療機関として、累計5,261件(2025年11月時点)ものミラドライ治療実績を持つ国内有数の専門クリニックです。

ミラドライは、マイクロ波エネルギーを利用して汗腺(エクリン汗腺とアポクリン汗腺)を熱で破壊する治療法です。一度破壊された汗腺は再生しないため、長期的な効果が期待できます。メスを使わない非侵襲的な治療であるため、手術に抵抗がある方にも選ばれています。

東京プラチナムクリニックでは、ミラドライの効果を最大限に引き出すため、業界でも独自の「超広範囲ダブル照射(2回照射)」を2015年より導入しています。これにより、より広い範囲の汗腺をカバーし、再発リスクの低減と高い顧客満足度を実現しているとのことです。院長自らの手による直接治療をモットーに、「限界までの徹底照射」を行うことで、一人ひとりの悩みに真摯に向き合っています。

モダンで清潔感のあるクリニックの受付

冬の「暖房汗」やニオイの悩みは、日々の生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。もしセルフケアでは限界を感じているのであれば、専門のクリニックで相談し、ミラドライのような医学的な治療も選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

東京プラチナムクリニックの詳細は、公式サイトをご覧ください。

まとめ:冬の汗の悩みを一人で抱え込まないで

冬なのに汗が止まらない「暖房汗」は、多くの人が経験している身近な悩みです。今回の東京プラチナムクリニックの調査によって、その実態と、電車やオフィスなどの環境要因が大きく影響していることが明らかになりました。汗ジミやニオイへの不安は、日常生活における大きなストレスとなり得ます。

しかし、暖房汗は決して珍しい現象ではなく、適切な対策を講じることで、その不快感を軽減することが可能です。服装の工夫、汗ケアグッズの活用、生活習慣の見直しなど、今日からできる対策をぜひ試してみてください。そして、もし一人で悩みを抱え込んでいるのであれば、医療機関の専門家を頼ることも有効な選択肢です。あなたの悩みに寄り添い、最適な解決策を見つける手助けをしてくれるでしょう。

調査概要

  • 調査名: 冬の”暖房汗”に関する実態調査

  • 調査方法: インターネット調査

  • 調査地域: 日本全国

  • 調査対象: 20〜49歳の男女

  • 調査期間: 2025年11月24日〜27日

  • サンプル数: 330名

  • 実施主体: 東京プラチナムクリニック

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